看護過程ってなに?動物看護師にも必要なの?
- とある男性動物看護師
- 2016年10月14日
- 読了時間: 3分
今回は、動物看護師にはまだ馴染みの少ない『看護過程』の考え方について 紹介していきます。 では早速参りましょう! 看護過程とは?

看護過程とは看護の知識や経験に基づいて患者の看護上の問題を明確にして計画的に看護を実施、評価するための系統的、組織的な活動である。 というように学術的な意味で言われています。 看護過程は以下の5段階に分けられます。 ①アセスメント ②看護診断 ③看護計画 ④看護介入 ⑤看護評価 これらをぐるぐると巡らせて対象を診ていくこととなります。 一般に言われるPDCAのようなものと捉えていただくのがわかりやすいかもしれません ✴︎PDCA Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。 それでは用語について一つづつ解説していきます。 ①アセスメント 目の前にある健康問題、または潜在的な問題を把握するために、情報を収集する。バイタルサイン、病歴(既往歴)、家族構成などの情報を収集して分析します ②看護診断 アセスメントで明確になった問題を整理して、問題にナンバリングをしていきます。 (ナンバリングとは、優先順位をつけるということです) ③看護計画 その問題の解決のために、患者と共に行動計画を作成します。 ④看護介入 目標に到達するための、看護行為や患者の自己努力。 ⑤看護評価 そして最後にその実施した看護は正しかったか、どのようにすればさらに問題解決に踏み込めるかというところを評価します。 言葉を並べると難しいように思いますが、看護過程のプロセスは、私たち動物看護師は日常的に行っています。 例えば、入院患者動物が震えているところに遭遇したとします。 [アセスメント] 動物看護師であればなぜ震えているか、現病歴からふるえの原因を分析していきます。 [診断] 次に、震えの原因を整理していきます [実施] そして震えなくなるには何をしてあげたらいいのかを考え、行動に移します [評価] 行動した結果、患者動物の震えはどうなっていったか自分の行いを振り返り、震えが治っていなければ次の手法を考えます このように、動物看護師であれば実は日常業務の中で無意識にこのプロセスを行うことができているのです。 なので看護過程というと難しく聞こえますが、実は毎日行っているプロセスなので、実は簡単なものなのです。 なぜこのような考えが必要なのかというと私の持論ですが、 公的資格化に向けて私たち動物看護師は、根拠に基づく系統立てた看護を提供する必要があると考えています。 そのためこの看護過程の考え方が必要になり、次に私たち動物看護師が学ぶ必要のある学問と言えるでしょう。 なかなか現職の動物看護師が学びを深めるには大変ではありますが、一つ一つ自分の実践してきた看護に当てはめ考えていくところから始まっていくと思いますよ!! 私たち動物看護師の未来のためともに学びを深めていきませんか? では、今日はこの辺で.......
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